過活動膀胱の原因や治療方法

過活動膀胱について

過活動膀胱は以下の様な症状を引き起こします。

  • 日中8回以上トイレに行くなどの頻尿症状
  • 夜、トイレに行きたくなる(夜間頻尿、1回以上)
  • 急な尿意で漏れそうになる(尿意切迫感)
  • 急な尿意で実際にトイレまで我慢できずにもらす(切迫性尿失禁)

過活動膀胱は40歳以上に限定すれば男女合わせて8人に1人が患っている病気で、800万人以上の羅患数がいることが最近の調査で分かっています。この800万人のうち切迫性尿失禁で悩んでいる人は約半分という結果も報告されています。

過活動膀胱には、脳と膀胱(尿道)を結ぶ神経のトラブルが原因で発生する「神経因性」タイプと、それ以外の原因で発生する「非神経因性」タイプの2つが有ります。

神経因性過活動膀胱

「神経因性過活動膀胱」では、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害、パーキンソン病などの脳の障害、脊髄損傷や多発性硬化症などの脊髄の障害の後遺症で、脳と膀胱(尿道)の筋肉を結ぶ神経の回路にトラブルが発生します。

神経トラブルが起こると尿を排出するために行われる一連の排尿機能が上手く機能してくれなくなり、おしっこが少ししか溜まっていないのに尿意を感じて頻繁にトイレに行ってしまう、などの過活動膀胱の症状が発生します。

非神経因性過活動膀胱

女性の場合は加齢や出産による影響で骨盤底筋にトラブルが生じて排尿機能が正常に働かなくなり、過活動膀胱になる場合が有ります。

またその他、ここまで説明した以外の原因で膀胱の神経が過敏になってしまっている場合や本当に原因が特定出来ない場合も有ります。原因が分からないとは厄介ですが、非神経因性過活動膀胱は原因が分からない場合も多く有ります。

過活動膀胱の診断方法

過活動膀胱か否かの診断は過活動膀胱症状質問表(OABSS、別紙参照)用いながら、まず問診でその症状の程度を判定します。質問3が2点以上と合計点数が3点以上だと、過活動膀胱の疑いが高くなります。

別紙(過活動膀胱症状質問票-OABSS)はこちら
(クリックで別ウィンドウで表示されます)

加えて検尿、超音波検査での残尿測定、そして飲水・排尿日誌などで一日に摂取する水分の量や実際にはどの程度の排尿を行っているか調査します。

過活動膀胱の治療方法

過活動膀胱の治療は、まず薬物療法を行うのが一般的です。それ以外では行動療法があります。行動療法では「尿意をもよおしても我慢して膀胱を訓練したり」「骨盤底筋の体操」などを行います。これは弱ってしまった膀胱や骨盤底筋に負荷をかけ鍛えることで症状が軽減される事が有るからです。

その他、電気や磁気などを使った電気刺激療法もあります。

少しでも不安なら病院へ

過活動膀胱は冒頭でも書いたように800万人以上の人が悩んでいますが、実際に病院で治療を受けている人や相談をしたことがある人は非常に少ないです。特に女性は恥ずかしいからか受診率が低いです。尿トラブルは日常生活に支障をきたすことも少なくないのでお早めに受診されることをおすすめします。

参考文献
1.日本排尿機能学会、過活動膀胱診療ガイドライン作成委員会:過活動膀胱診療ガイドライン:2008
2.日本排尿機能学会、男性下部尿路症状診療ガイドライン作成委員会:男性下部尿路症状診療ガイドライン:2008
3.日本排尿機能学会、女性下部尿路症状診療ガイドライン作成委員会:女性下部尿路症状診療ガイドライン:2013
4.アステラス製薬:過活動膀胱(OAB)とは


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