前立腺のはたらきと病気

前立腺のはたらきと病気

前立腺は男性にしかない生殖器の一つです。直腸と恥骨の間、膀胱のちょうど真下に位置し、尿道を取り囲むように存在しています。前立腺のサイズは普通の成人男性で20ml以下とされています(サイズは体積で表現します)。「クルミ」と同じくらいのサイズと例えられることが多いです。

しかし、前立腺が肥大するとクルミ程度のサイズだったものが、卵やみかんと同じくらいの大きさになります。前立腺は尿道の周囲にある内腺とその周りにある外腺に区分されています。前立腺肥大は尿道周囲にある内腺に発生し、前立腺がんは外腺に発生します。

前立腺には精液の一部である前立腺液を分泌して精子に必要な栄養を与えたり、精子を保護する働きや、尿道を閉めて尿がもれるのを防ぐ働きがあることがわかっています。しかし、その他の機能については十分解明されておらず、まだまだ謎の多い臓器といえます。

前立腺に関する代表的な病期としては前立腺肥大症前立腺がんが有ります。共に30代以降の中高年の男性は特に気をつける必要が有ります。

前立腺肥大症

前立腺肥大症はその名の通り内線が肥大することにより尿道を圧迫・刺激して、「尿が出にくくなる」「頻尿になる」「残尿感が残る」などの排尿トラブルが生じます。但し良性の病気です。

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前立腺がん

前立腺に出来る癌の事を前立腺がんと呼びます。通常、前立腺がんが急速に進行する事は有りませんが、進行スピードが速い前立腺がんを患う場合も有ります。前立腺がんの多くは尿道から離れた辺縁の外腺にできるので症状が出にくく、既に治療をしなければならないのに気づいていない人も多くいます。

癌が大きくなって、尿道などの周りの部位に広がっていった(浸潤)場合には血尿や前立腺肥大症のように問題に気付くことも可能ですが、患者が無自覚のままに転移(主に骨に転移)する事も有るので早期発見が必要です。転移が広がっていくと「腰痛」の症状が現れます。

最近では前立腺がんを発見するための血液検査であるPSA検査の普及により早期の前立腺がんの発見が可能になっています。

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参考文献
1.山中 英壽ほか:泌尿器科外来シリーズ4 前立腺外来:MEDICAL VIEW:1998
2.鈴木 和浩:よくわかる健康シリーズ 前立腺:2004


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