前立腺炎の症状や治療方法

前立腺炎について

前立腺の炎症である前立腺炎には、急性前立腺炎慢性前立腺炎があります。前立腺肥大症や前立腺がんと異なり、20~40歳代の若い世代に多い前立腺の病気です。

急性前立腺炎の症状例

急性前立腺炎は尿道や血管・リンパ菅を通ってきた細菌によって引き起こされ、症状としては寒気と40度前後の高熱がでます。また、炎症による前立腺の腫れが尿道を圧迫・刺激することで「尿が出にくくなる」「トイレが近くなる」などの前立腺肥大症に似た症状が出ることも有りますし、他にも排尿痛、会陰部痛(陰のうと肛門の間の痛み)、下腹部痛なども起こる可能性が有ります。

慢性前立腺炎の症状例

慢性前立腺炎は細菌性のもの(約10%)と細菌がないのに前立腺炎の症状をおこす非細菌性のもの(約90%)があります。

先ほどの急性前立腺炎ほど強い症状が出ることはあまり有りませんが、「残尿感」、「尿が近くなる」、「尿がなかなか出ない」、「おしっこが終わった後、尿道にツーンとした感じが残る」「陰のうと肛門の間あたりに不快感がある」、「尿もれ」、「性欲の減退」、「精液へ血が混じる」など、色々な症状があります。

治療方法

診断は尿検査や直腸診(肛門から指を入れて前立腺を触って診察)を行い、どのような症状状態になっているか調べます。前立腺をマッサージして前立腺液を採取して調べることもあります。

急性前立腺炎の場合、抗生剤の服用もしくは点滴で治療します。症状が非常に重い全身感染症になることもありますので、炎症がひどい場合は入院して治療をすることもあります。

慢性前立腺炎の場合は抗生剤、消炎剤、植物製剤、漢方薬などの内服治療が中心となりますが、原因がはっきりしないことがあり、ストレスや骨盤内のうっ血などの関連も示唆されており、難治性、反復性のこともあります。ストレスの少ない規則正しい生活、適度な運動も症状緩和や再発予防に有効です。

一番の予防策

前立腺炎の原因としては疲労や飲酒などに加えて、精神的なストレスが影響していることも多いです。肉体的にも精神的にもあまり負荷をかけずにゆとりを持って生活していくことが予防に繋がります。

参考文献
1.山中 英壽ほか:泌尿器科外来シリーズ4 前立腺外来:MEDICAL VIEW:1998
2.扶桑薬品:男のストレスと慢性前立腺炎
3.村上 泰秀:前立腺炎について:扶桑薬品:2004


ページ上部へ